サングリア
- 3F
- 2018年8月12日
- 読了時間: 4分
あたしはサングリア。一介の海賊さ。
どうも、サングリア兼衣装チーフのS石です。
最初にちょっとだけ、役について語らせてください。
サングリアは、女海賊の中では一番年上でリーダー的存在。ちょっとやそっとのことでは動じず、曲がったことが嫌い。そんなサングリア強さと心の動きまで、皆さんに伝えられたらなぁと思います🌊💙
そうそう、私がサングリアを志望した理由のひとつが、殺陣!!
これは薔薇サム最大の魅力のひとつです✨
かっこいい殺陣の脇の方で、私らもきっとかっこよく戦っているのでそこにもぜひ注目してやってください🙇
役についてはこの辺にして、(殺陣についてはまたきっと、誰かが語るでしょう!)
それでは衣装について!!
実は、この台本に決定したとき、
「衣装チーフだけは絶対やらねぇ」
と思ったんです。
(それがなっちゃうなんて…人生わからないもんですね笑)
なぜかって…?
そりゃ舞台が中世ヨーロッパ、かつ衣装の数が多いからですよ!
中世ヨーロッパ=豪華っていう固定観念が根づいているから(辛夷祭の投票用紙には、豪華ならよいというわけではありません。と書いてあるが)凝らなくてはならない。
衣装数は数えてみたら、キャスト17人、総数30着という驚異的数字。
主演は衣装替えあり(アンヌは3着…衣装に感謝してくれぃ!)で、予算は限られている。
…絶対学生劇でやる台本じゃないですよね😅
しかーし!不可能を可能にするのが衣装の仕事!(本当か…?)
私の可憐で優秀な右腕と左腕の(もちろん他のメンバーも)働きで、何とかパンフ撮影に漕ぎ着けました📷✨
むしろ今は、この衣装を長所と捉えております😊
当初は(今もですが)わからないことも多く、先輩にたくさん相談にのっていただきました🙇
そんな私のような悩める後輩のため、そして薔薇サムをより一層楽しんでいただくため、僭越ながら、衣装(+鑑賞)の三ヶ条をお伝えしたいと思います!
その一、遠くから見るべし
一目見て誰だかわかること。やっぱり演劇はこれが大事です。
薔薇サムでは色分けを徹底しています🎨
主演は衣装替えもあるので、アンヌは赤、五右衛門は白を基調としております🌹🌊(混乱を防げたら…笑)
基本悪役は黒系👿逆はパステル系⭐あと女海賊も!毎回4人一緒なので色分け❤💙💛💗
その二、近くからも見るべし
ぶっちゃけ舞台までは結構距離があるので、細部までは見えないかもしれませんが、例えばキャストとツーショット!って時にも胸を張って出せるように工夫も凝らしてあります✨
余談ですが…エスパーダ、シャルル、アンヌ(軍服)につく肩章(エポーレットと呼ぶらしい)は、微妙に色や形を変えて作りました❇
その三、使えるものは最大限使うべし
断言します、辛夷はとにかくお金がない。
まずは予算をしっかり立てましょう。
そして削減するにはやっぱり、みんなから借りられる衣類を集めるのが有効です。(個人への呼び掛けが大事)
例えば、薔薇サムで出てくる薄い色のドレス3着は借り物なんです👗他にもたくさん協力してもらっています🙇ちなみに豹之進の帽子は外交交渉に赴いて、D組からお借りしたものです。(やさしいD組さんありがとう)
そして自然と「もったいない思考」が身につきます(笑)「ん、これもしかして使えるんじゃね…?」っていう(もう何も捨てられない笑)
これが結構いいアイディアを生むんですね。
取り出した肩パッドは新しい肩に生まれ変わったり、クリスマスの飾りが装飾に早変わりしたり…
薔薇サムではリメイクした衣装もたくさんありまして、ここだけの話、学ランがいくつも隠れております!!🙊
あと買い方も重要ですよ!私ら衣装のモットーは、遣いどころには金を出す。作るより買う方が安いなど、手間と時間も考え判断していきました。
ちなみに、詰め放題100円で買った大量の布は、今や1万円にも劣らない働きをしています💰
いかがでしょうか?(役に…立たないか笑)
とにかく薔薇サムの工夫をぜひ会場でご覧ください🙇
私たちもまだまだ道半ばですので、更なる壁を越えて挑みたいと思います🙇
どの演劇にも、衣装のアツい想いと工夫がつまってる。
このことを頭の片隅に置いて見ていただけたら幸いです✨
自分が作業するにつけても、他の部署や舞監・演出を見るにつけても、華やかな舞台の裏にはたくさんの人の地道な努力があるのだと感じます。
感謝を忘れずに日々過ごしたいものですね。
長々と失礼しました!(全部読んでくれた人、いるかしら…)
次は女海賊ラスト、かわいい妹分、ヘレスが担当です💛
それじゃあまた、辛夷で会いましょう😊
あたしはサングリア。一介の…衣装チーフさ。
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